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災害時に”いのち”を救う「隣組」

18日に発生した大阪北部の地震では、2日目で死者5人という報道がされましたが、お一人は病死ということがわかり、震災との関連はまだ不明ですが、今回の地震では、家具等の下敷きになって亡くなっていても、すぐに見つからないということが起こっているようです。地震の揺れなどでけがをしても隣近所や地域の声掛けによってすぐに発見できる場合もあります。災害時に隣近所や地域で声替えを行い安否確認をするためには、やはり日常から地域で顔の見える付き合いが必要です。隣近所や地域で安否を気遣う関係を強めておかなければいけません。地震などの災害時に自分や家族の安全が確認出来たら、隣近所で声を掛け合う、地域で声を掛け合うことが重要になるのです。マンションなら同じフロアだけでなく、他のフロアの人とも顔見知りになる、また、マンションの住人以外とも顔見知りになり、いざというときに気にかけあえる関係づくりも大切です。これは、日本では昔からある「隣組」というものにあたるのではないでしょうか。「避難行動要支援者対策」として高齢者や障がいを持った人などの登録制度などが進められていますが、登録制度とは別に日常から地域でお互いに気にかけあう関係が非常に重要です。毎日、挨拶をする関係をつくり、地域活動に積極的な参加をすることが災害時の安否確認や、生命を救う道となるのではないでしょうか。

 2018年6月20日
理事長 伊永勉

大阪府北部を震源とする地震 今後の注意など

6月18日朝の大阪府北部を震源とする地震は、大阪市で震度6弱を観測したのは、大正12年の統計を取り始めてから初めてのことで、地震が他人ごとではないと痛感した方も多いのではないでしょうか。
有馬高槻断層帯、生駒断層帯、上町断層帯の、それぞれの近くにある場所が震源地でした。
今後、しばらくは余震の恐れがあります。十分注意してください。

南海トラフ巨大地震が発生する前兆ではないようですが、プレートの沈み込みで、内陸部にはひずみが溜まっていると言われています。
約8千年前の縄文時代から、大阪平野は堆積地でもとは、川や湖であったところも多く、今回被害のあった大阪や京都の土地は揺れやすい土地といえます。
余震にも備えることはもちろん、そう遠くない時期に発生が予想されている大規模地震に備えて、本気で生命を守る備えが必要です。
大阪市の北区や中央区はマンションが多く、地震によりエレベータ―が止まり、電話が掛かりにくくなり、けがをしても降りて行けないことになります。
そんなマンションにお年寄りも多く住んでいます。
いざというときに、自分の安否を気遣ってくれる家族・友人・知人や隣近所の人が必要です。
そして、自分が無事であるときは、隣近所や家族、知人、友人の安否を確認しあうことも大切です。

水や食料の備蓄の他に、眼鏡・入れ歯・お薬手帳・スリッパなど、無くてはならない物は寝ているときに地震が起きても慌てず身に着けられる手元に置きましょう。
家具の固定だけでなく、ドアを開けているときはストッパーをかけておくことや、窓にはカーテンをして、ガラスが割れた時の飛散を防ぐなどの工夫で二次災害を防ぎましょう。
また、ガスのマイコンメーターが大きな揺れなどを感知して、安全のためガスを遮断している場合があります。
その場合はマイコンメーターの復帰操作が必要です。
大阪ガスのWEBサイトに復帰操作方法が載っていますので、参考にしてください。
http://www.osakagas.co.jp/hukkisousa/

震災発生直後には嘘やデマなどがSNSに流れることもあります。
デマなどに惑わされないよう情報入手する際は確認しましょう。

また、今日19日から明日に20日かけて西日本を中心に落雷や大雨のおそれがあります。
低い土地の浸水や、河川の増水などにも注意が必要です。
そして、今回の地震で地盤が緩んでいるとこともあり、土砂災害にも注意が必要です。
最新の情報を確認して、早めに対策や避難をしてください。
気象庁のホームページ
片平理事のTwitterも参考にしてください。

余震が続いていて、不安な方も多いと思います。
お互い、声掛けをして助け合いましょう。
昨日から関西テレビの報道ランナーに出演して、解説をしています。

なるべく、皆さんにわかりやすいように解説したいと思っております。
本日も出演予定です。ぜひご覧ください。

2018年6月18日
理事長 伊永 勉

ガスが使えない場合(マイコンメータの復帰操作について)

マイコンメータが大きな揺れなどを感知して、安全のためガスを遮断している場合があります。
大阪ガスのWEBサイトに復帰操作が載っていますのでご参考にしてください。
http://www.osakagas.co.jp/hukkisousa/
ただし、大きな地震などでは、その区域全体のガス供給が停止されることもあります。
その場合は各戸のガスメーターで復帰操作を行ってもガスが出ないことがあります。

6月18日早朝の大阪北部地震について

気象庁の発表によると、
6月18日午前07時58分ころ、地震がありました。
震源地は、大阪府北部(北緯34.8度、東経135.6度)で、震源の深さは約13km、地震の規模(マグニチュード)は6.1と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。

気象庁地震情報のページ
気象庁 平成30年6月18日07時58分頃の大阪府北部の地震について
気象庁 平成30年6月18日07時58分頃の大阪府北部の地震について(報道発表資料)(PDF)

ADI災害研究所の事務所のある大阪市北区では震度6弱ということで、8階ですのでかなり大きな揺れでした。
揺れは大きかったですが、事務所の中で、ものが少し落ちた程度で、大きな被害はありませんでした。
事務所周辺も大きな被害はないようです。

今後も余震がありますので、皆様十分ご注意ください。

無線LANビジネス推進連絡会より災害用統一SSID 00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)による災害時無料公衆Wi-Fiが、大阪府内において提供が開始されております。
このSSIDにより無線LANを接続いただくことで、通信会社の契約等によらず、どなたでもインターネット接続がご利用可能です。
詳しくは、無線LANビジネス推進連絡会のWEBサイトをご確認ください
大阪府北部を震源とする地震の発生に伴う00000JAPANの発動

ADI災害研究所では、情報を収集して随時更新していきたいと思います。
情報をご提供いただける方は、メールでお送りください。
メールアドレスinfo@adi-saigaikenkyusyo.com


大阪北部地震に関する情報

大阪府「おおさか防災ネット」
大阪市ホームページ(災害時用で運用中)
京都府「きょうと危機管理WEB」

3月24日和歌山県九度山町の避難所運営リーダー養成講座で講演しました

避難所運営リーダー養成講座3月24日和歌山県九度山町で行われた避難所運営リーダー養成講座で伊永理事長が講演をしました。
講演の後、参加者の皆さんは避難所運営ゲーム(HUG)を体験されました。