「発達障がい・知的障がい児・者のためのやさしい防災カード」を作成しました

私たちADI災害研究所は、この度、「発達障がい・知的障がい児・者のためのやさしい防災カード」を作成しました。
昨年の9月から、クラウドファンディング「Readyfor」において、発達障がい・知的障がい児・者のご本人と家族が、災害が起こった時に役立つ「カード式防災ガイドブック」を作りたいという呼びかけに対して、11月に募金の目標額を達成し、ようやく完成しました。

ぼうさいカード表紙

今まで、高齢者や障がい者のための災害時の支援のためのマニュアルや、介助方法等のマニュアル、ガイドブックは、たくさん出版されてきました。
一方で、障がい者のご本人と家族が、災害に備えるためのマニュアルやガイドブックは意外と少なく、防災啓発活動でお会いする方々からもぜひ作成してほしいとのお声をいただいていました。
特に、発達障がいや知的障がいのあるご本人やご家族からのご希望が多かったこともあり、災害に備えて、学んでおくべきことをなるべくわかりやすくまとめたガイドブックを作ろうと考えました。
無料配布を前提と考えて、作成にかかる費用をクラウドファンディングで募集させていただくことになりました。
今回作成した防災ガイドブックは、絵を中心に文字をひらがなにして、なるべく多くの方にわかりやすく、そして、分厚い冊子ではなかなか見ることが難しいと考え、一枚一枚のカード式として、好きな時に好きなカードを見ることができるように考えました。

ぼうさいカードイメージ

まずは、災害に備えて知っていて欲しいこと、これまでの被災経験者から伝えたいことを整理し、内容を決めました。
また、イラストの作成では、関係者を通じて、美大の卒業生や学生の方々にご協力を得ることができました。
今回このカード式防災ガイドブックは、多くの皆様のご協力、ご支援を得て作成することができました。
私たちは、今回のカード式防災ガイドブック作成を機に、今後も“ふくし防災”の取り組みを続けていきたいと考えています。
また、内容についてもまだまだ災害に備えて知っておいていただくべきこともたくさんあり、追加や改良といったことを含め継続していきたいと思っております。
完成したカード式防災ガイドブックは、クラウドファンディングでご協力いただいた皆様にリターンとして送付させていただきました。
今後は、社会福祉協議会や福祉に関わる団体等と連携して、必要とされている方々にご提供していきたいと考えています。
また、弊団体のホームページで公開等を予定しております。
このカードを発達障がい・知的障がいのある方やご家族、福祉関係者に役立てていただきたいと思っています。

このカードのお問合せは、下記までお願いいたします。
また、障がいのある方、ご家族で、このカードをご希望される方は、下記までお問合せください。

一般社団法人ADI災害研究所 
電話  06-6359-7711 
FAX  06-6359-7722
メール info@adi-saigaikenkyusyo.com 

4月5月 活動報告

4月
4月13日 会員総会を開催しました。

総会

4月23日 ADI減災カフェ 「6月のG20に備えて、市民レベルでのテロ対策を考える」
ADI減災cafe

この他4月は、福祉施設の防災訓練計画会議に参加しました。

5月
5月15日 ADI減災カフェ「新任防災担当者のための防災講座 ~防災担当者が知っておくべき基礎知識やこころえと、市民出前講座のコツ~」
ADI減災カフェ

5月21日 ADI減災カフェ「児童施設・福祉施設の防災セミナー こどもや利用者・従業員の命をまもるために ~防災マニュアル・避難確保計画を作成して避難訓練を実施しよう~」
ADI減災カフェ

3月に災害対策本部図上訓練をお手伝いしました。

3月20日に行われた宝塚市の災害対策本部図上訓練で、資料作成や本番の進行などのお手伝いをしました。
ADI災害研究所からは、伊永理事長、片平理事、永柳理事、川下理事が当日参加させていただきました。
今回は、災害時の情報の取り扱いや連携について確認することを目的とした災害対策本部図上訓練を実施しました。

災害対策本部図上訓練

災害対策本部図上訓練

たいへん有意義な訓練が行われ、私たちも学ぶことの多い時間となりました。

ADI災害研究所では、市町村の災害対策本部図上訓練の実施支援を行っております。
参加者や予算、規模などに合わせて、実施方法のご提案もさせていただきます。
お気軽にお問合せください。
お問合せは、ADI災害研究所 まで
メールは、info@adi-saigaikenkyusyo.com 
お電話は 06-6359-7711(おかけ間違いのないようお願いいたします)

湯浅町で災害対策本部設置準備(アクションカード)訓練が実施されました

2月23日 和歌山県湯浅町で就業時間外に災害が起きた際に、登庁した職員が災害対策本部の設置準備をできるようにとアクションカードを使って災害対策本部設置準備訓練が行われました。
湯浅町役場

アクションカードを使った災害対策本部の設置準備訓練は、ADI災害研究所が、これまでに福岡県福津市と共同で、開発してきたものです。
早くに登庁した職員が防災を担当したことのない職員でも、会議室に災害対策本部の設置を行えるようにとアクションカードという指示をもとに災害対策本部の設置等を行うものです。
2018年に和歌山県の市町村に手法を紹介させていただき、今回湯浅町の防災のご担当者様からご相談を受け、訓練を実施することとなりました。

訓練までに、何度か、庁舎の視察や、アクションカードの作成のお手伝いのため、町役場をご訪問し、準備してきました。
訓練当日は、伊永理事長、宮野副理事長、川下の3名で参加させていただきました。
訓練では、登庁した職員の皆さんが、庁舎の近隣に居住されている職員の方が、参集メールを合図に登庁し、アクションカードを見て、庁舎の中に入れるか外観の点検を行ったり、庁舎の被害状況を調査したり、会議室に災害対策本部を設置したり、速報として入手した町内の被害状況等を地図に整理するなど行いました。

湯浅町訓練の様子

訓練後、伊永理事長、宮野副理事長から訓練考察を述べさせていただきました。

考察の様子

アクションカードを使った訓練について詳しく知りたい自治体の方は、ADI災害研究所までお問い合わせください。
電話 06-6359-7711
メール info@adi-saigaikenkyusyo.com 

社会福祉協議会で災害ボランティアセンター運営支援者研修を行いました。

西淀川区社会福祉協議会が実施された、災害ボランティアセンター運営支援者研修の1月19日の研修、2月16日のシミュレーションをADI災害研究所で担当させていただきました。
1日目は、座学として災害ボランティアや災害ボランティアセンターの役割、災害ボランティアセンター運営支援者としての注意点などを学んでいただきました。

1月19日VC研修

2日目は、災害ボランティアセンター運営シミュレーションを行いました。ボランティアの受付、ニーズの受付、ボランティアとニーズのマッチングをシミュレーションして、実際に災害ボランティアセンターでの活動を体験していただきました。

2月16日VC研修

2月16日VC研修

研修では、終了後に西淀川区社会福祉協議会から、「西淀川区災害ボランティアセンター運営支援者証」が授与されました。

たくさんの方が、この研修にご参加されて、熱心に研修を受けていただき、私共もたいへん学ぶことが多い2日間でした。
ありがとうございました。